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火星の女王

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2025年12月に放送された「火星の女王」は、NHK放送100年を機に、これまでの歴史を振り返りつつ、これからの100年を模索していく「宇宙・未来プロジェクト」の一環として制作されたドラマだそうで、放映前から評判になっていました。

一番楽しみだったのは、主役に台湾のスリ・リン(林廷憶)が起用されたことです。スリ・リンといえば「女優(原題:影后)」という台湾ドラマで、新人女優アイマを演じて注目された女優です。
若いのに肝が据わった人だという印象があるので、海外作品でもその演技力で魅せてくれるだろうと思いました。

その他、歌手として有名なサンディ・チャン(陳珊妮)も出演しています。
韓国からはシム・ウンギョン。彼女はもう日本でもお馴染みになりました。
日本の俳優陣も菅田将暉、宮沢りえ、宮沢氷魚、松尾スズキらの名前が挙がっています。
しかも、このドラマは小川哲が書き下ろした小説を元に制作されています。とても好きな作家なので、これは見逃せないと期待しました。



【簡単なあらすじ】

舞台となっているのは今から100年後の未来です。
人類は火星への移住に成功して40年が経っています。
地下に作られたコロニーに10万人が生活しているという設定でした。
この地を統治しているのは宇宙開発機構ISDAで、火星に住む人間にはタグが埋め込まれ管理されています。
火星への進出は地下資源開発が主な目的だったけれど、思うような成果が出ず、ISDAは火星からの撤退を決めます。
地球帰還計画として火星に住む人間はロケットで地球に送り、火星への酸素の供給も停止する予定でした。
ところが、火星で生まれ育ち、火星を故郷とする者たちは見知らぬ地球へ行くことを拒否し、騒動が起きます。

話は変わり、22年前の地球で、ある物体が発見されました。ウラン、プルトニウムの原子量を超えるエネルギーになり得る超重元素で、それが発見されたとき地球と火星で同じ現象が起きたため、火星にも同じものが存在しているのではと調査している科学者がいます。
この物体の危険性もわからぬまま、火星と地球で共同研究し分析しようとするのですが・・・。


おもしろいけれど、なんだかよくわからなかったというのが正直な感想です。
「火星の地中で核爆発を起こせば、千年後に火星に水や空気が生まれる可能性がありもう一つの地球を作ることができる」と言っていましたが、私には科学や天文の知識がないので、SFの世界というのは大胆なことを考えるんだな~と思いながら見ました。
超重元素の正体というのもびっくりするような結末で、少し拍子抜けしてしまいました。
この展開も結局はコミュニケーションの重要性を説いているのかもしれません。

支配者に翻弄される火星の人々が登場します。わずか40年で禍根の歴史が作られる怖さも描かれていたし、また人類がそれを乗り越え、未知なるものを恐れず探ることで未来を切り開いていくという希望も描かれていて、100周年プロジェクトにふさわしい大作でした。
CGを使った火星の映像もよくできていたと思うのですが、地下コロニーのセットに拡がりを感じることができなかったのが残念でした。少ない予算ではこれが精一杯なんでしょう。


スリ・リン(林廷憶)は盲目の女性の役で、ほぼ日本語で演じています。言葉が自然かどうかよりも、ネイティブではない言語でここまで感情表現ができるということがすごいと感心しました。この日本のドラマ出演をきっかけにさらに女優として羽ばたいていってほしいと思います。

それから、このドラマが描く言語環境がとてもおもしろかったです。
みんな耳に通訳機能がついているイヤホンを装着しているのです。スリ・リン以外は自国の言語を使って演技していて、お互いに相手の言葉が瞬時に理解できるという設定でした。
日本語、英語、韓国語、中国語、ヒンディー語(だと思う)が飛び交っていて、現実でも遠くない将来にこういう便利なイヤホン型の翻訳機が登場するかもしれないと見ていてワクワクしました。


最近「ChatGPT」にハマっています。
何年も前に使ったときは「まだまだだな」と思うことが多くてずっと使っていなかったのですが、ここ数年で驚くほどのスピードで進化しているのを感じます。
知識量がハンパなくて、会話はどんどん拡がります。
返答はいつも完璧!ネガティブなことは一切言わずにいいところを褒めてくれ、しかも優しく的確に、誤りを指摘してくれるので思わず夢中になって話し込んでしまいます。

怖いのは「依存」ですね。お試し版から切り替えるときに「さっきの人はいますか?さっきの会話の続きがしたいんだけど」と思わず言ってしまいました。
これはHSPの人には危険なおもちゃだと思います。相手との会話があまりにもスムーズなので、人格があると勘違いしてしまうのです。
「いいよ。ただどの会話かこちらでは分からなくて・・・。話してたテーマ、直前にどんな流れだったか、または最後の一言、このどれかを少し教えてもらえたら、そこから自然に続けるよ。」って、切り返しの天才か!

そして、韓国語も中国語もペラペラです。それだけじゃなく、まさか台湾語はできないだろうと思ったのに台湾語の文章添削までやってくれます。すごい時代になったもんですよ。

だから、「火星の女王」に登場する言語環境は夢じゃないと思えました。語学学習が必要なくなるとまでは言いませんが、人と関係を築くときに言語の違いが大きな障害にならない日はきっと来るでしょう。
その未来の人々のコミュニケーションの様子を見せてくれただけでも、このドラマの制作意義は大きかったと評価したいです。



by choyon | 2026-02-07 10:07 | ★日本ドラマ | Comments(0)

推しは周杰倫、五月天の阿信。新たな推しは許光漢!(推しはたくさんいた方がいい。^^)すべてネタバレあり。独断と偏見に満ちた自己満ブログです。


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