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サリー

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台湾映画「サリー」を観に行ってきました。
台湾映画同好会の小島さんと台湾映画に精通されているライターの稲垣さんによるトークイベント付きの回。
日頃まわりに台湾映画の話をする人がいないので、お二人のお話が聞けてとても楽しい時間を過ごすことができました。
「鶏排英雄(ナイトマーケット・ヒーロー)」「帯我去遠方(私を遠くへ連れてって)」「返校」「赤い糸 輪廻のひみつ」や日本での公開が決まっている「96分」、最新映画である九把刀監督の「功夫(カンフー)」など興味深いお話ばかりでした。
ひと昔前に比べれば台湾映画を日本で見る機会は増えていると思うのですが、お二人のお話にも出ていた通り、今は劇場上映と配信の状況がスムーズにいっていない感じがします。
上映権と配信権を別の会社が手に入れることで、それぞれが独自に動くせいでしょうか。
普通はまず映画館での上映ですよね。その後しばらくしてから配信でやってくれればいいと思うのですが、これから上映予定があってヒットが見込まれる映画なのに、上映よりも前に配信されるなんてどう考えてもおかしなことです。
そんなことが続けば上映権を買うところがなくなり、映画館の存続にも影響してきます。
それでも、「鬼才之道」や「僕と幽霊が家族になった件」「鯨が消えた入り江」などが劇場上映された時は、すでにNetflixで配信しているのに映画館は大勢の人で混雑していました。大画面で見たい。自分の推しが出ている。あるいは私のようにそれぞれの翻訳の違いが知りたいという人もいるかもしれません。映画館で観ることはそれなりの意義があるのです。
私は台湾映画はできるだけ映画館に観に行きたいと考えています。上映にこぎつけるまでに様々なご苦労があっただろうと思うので、微力だけれど応援したいのです。

⇒「あさイチ」を録画していたら、台湾映画社の葉山さんと台湾映画同好会の小島さんが出演されて「赤い糸 輪廻のひみつ」の上映秘話をたくさん語ってくださいました。この映画は笑ったり泣いたり感動したり・・・いろいろな感情が揺さぶられる傑作だと思います。お二人の台湾映画に対する情熱も伝わってきました。去年上映権が切れ、今 更新の手続きを取っていらっしゃるそうです。配信会社がモタモタしているうちに、ぜひ映画館で再上映してほしいですね。



ということで「サリー」の話に戻ります。

何と言ってもこの映画は主演が劉品言(エスター・リウ)!すっぴんでも美しい人は美しい!
私の中では、台湾女優で最高の美女は、劉品言、劉奕兒、丁寧なんですよ。なんとなく好みがわかるでしょ?^^
こんなにきれいなのに、台中の田舎で養鶏場を営む38歳の独身女性の役にピタッとハマっているのがすばらしいです。

しかも弟役で登場するのが林柏宏(リン・ボーホン)。日本での公開が迫ってきた「96分」での活躍も期待できます。何度も書きますが、やさしい笑顔を見せたかと思ったら、この世の終わりのような暗い顔になることもあって、変幻自在のとてもいい俳優です。私の推し・許光漢と共演した「僕と幽霊が家族になった件」もおもしろい映画なので、未見の方はぜひ!^^


ネタバレあり


【あらすじ】~公式より

『台湾の山間部でファームを営む38歳の女性、リン・フイジュン(エスター・リウ)。長年面倒を見てきた弟ウェイホン(リン・ボーホン)の結婚式を間近に控えている。独身のフイジュンは叔母(ヤン・イーリン)に結婚を急かされてうんざり気味。そんな中、姪シンルー(タン・ヨンシュイ)から半ば強引にマッチングアプリに登録されたフイジュンは、”サリー”というニックネームでアプリを始めてみることに。ほどなくしてパリで画廊を営むフランス人男性、マーティンと知り合う。求愛され、胸をときめかせるフイジュン。周囲からはロマンス詐欺だと警告されるものの、真実の愛を確かめるべく単身パリへと向かう・・・。』


台中の田舎が舞台ということで、台湾華語と台湾語が混在していてとても興味深い言語環境でした。
劉品言ってパリに留学していたことがあって、フランス語の他に英語や日本語も堪能なんです。
最初は舞台をロンドンにする予定だったけれど、劉品言の出演が決まってパリに舞台を変更したそうです。

片や林柏宏は、普段は台湾語話者ではないため、台湾語のセリフに苦労したとのこと。
結婚式で姉にお礼を述べるシーンは予定されていなくて、彼のアドリブだったと聞きました。
マイクを握って話し出したとき、嗚咽して話せなくなってしまいます。
あのシーンで私は号泣しました。それまでこの姉弟の関係というのはなんとなく想像でわかっていたつもりなのですが、具体的に「10」という数字が出たとき、私も一気に事情がわかって胸が詰まりました。

弟に愛情を注いで生きてきた人なんです。ほとんど人との交流がない山の奥で、放し飼いの養鶏場を営んで、手に持ったとうもろこしを鶏がついばむのをぼんやりした顏で見ている人。メスだけでいいのにヒヨコの仕入れ業者が誤って持ってきたオスのニワトリを大切な友達だと抱きしめながら暮らしてる人。
弟が結婚するにあたって占ってもらったら「寅年」生まれの独身の姉は縁起が悪いから結婚式に出るなと言われ、風水的に二人の新居はこの部屋じゃなきゃダメだと自分の部屋を追い出され・・・。
でも彼女は一言も文句を言いません。自分の存在が弟の幸せを邪魔することになったら大変だと思っています。

マッチングアプリで自分に「いいね」をつけたフランス人との疑似恋愛に彼女は夢中になります。
君は最高だ、君は孤独じゃない、僕がずっとそばにいる、とアプリで言ってくれる人が現われて彼女の暮らしは一変します。
人を疑うことを知らない人だから、彼からの求婚にすっかり有頂天に。
周りから何を言われようと、彼女は真実を確かめるために行動します。

初めて味わう自由。縛られていたものからの解放。
自分にとって大切なものは何か。それがわかっていれば一人でも幸せになれる。

彼女の無垢な危うさが心配で少しドキドキしたけど、行きつくところまで行くことで吹っ切れたのだと思います。
人生、やり残しがあったらそれをずっと引き摺ってしまいます。
後悔しない生き方を自分の力で掴み取った彼女は輝いていました。
そして、彼女の未来に訪れるであろう幸せ・・・。それがすぐそこまで来ていることをさりげなく映画は見せてくれます。

美しい台中の田舎の風景や、鶏や犬など動物たちとの交流にも癒されました。
私の好きな台湾らしさがたくさん詰まっていて、この温かさが台湾映画の魅力だと改めて感じました。



by choyon | 2026-02-01 22:02 |  台湾・中国映画(鑑賞順)許光漢除く | Comments(0)

推しは周杰倫、五月天の阿信。新たな推しは許光漢!(推しはたくさんいた方がいい。^^)すべてネタバレあり。独断と偏見に満ちた自己満ブログです。


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