人気ブログランキング | 話題のタグを見る
NEW POST

上海ブルース

上海ブルース_f0046308_13262004.jpg

毎年、香港映画祭は楽しみにしていたのですが、今年は時間的に厳しくて、ルイス・クー、リウ・グァンティンが出演する「私立探偵」だけ観に行こうとと思っていました。ところが予約開始時間ちょうどにHPに行ったらほとんどの席がすでに売り切れ。会場となったTOHOシネマズは会員登録すると一般の人より3時間早くチケットを購入することができるらしいですね。本当に行きたい人は会員にならなきゃダメだったみたいです。ゲストとして監督が来日してくれたようですが、どうせ一般公開があるだろうし、監督の話は後でネットで聞けるだろうし「残念だけどしょうがない」とすんなり諦めがつきました。
映画祭にしても「どうしても観たい」という欲が薄れてきたような気がします。自分の欲のため必死になることにもう疲れてきました。これからは労力をかけずとも観ることができる範囲の中で楽しもうと思っています。

ということで、今年も大人気だった香港映画祭ですが、最終日に上映された「上海ブルース」だけチケットが取れたので観てきました。
今から40年以上前の1984年公開のツイ・ハーク監督作品で、若き日のシルヴィア・チャンが出演しています。
今回上映されるのは4Kレストア版だそうです。名画と呼ばれる古い映画が次々とこうやって美しい画面で見られるのは すばらしいことですね。

いきなり、1937年の日中戦争での日本軍戦闘機の空爆シーンで始まります。
爆撃を逃れて橋の下に逃げて来た男女。暗闇の中で顏もよく見えず、お互いに名乗り合う余裕もなく別れるのですが、別れ際に「戦争が終わったらまたこの橋の下で会おう」と誓い合います。(これって1953年の日本映画「君の名は」のリメイク?^^;)
それから10年後の上海を舞台に、クラブの踊り子となって運命の男性との再会を願う女性と、田舎から夢を掴むため大都会に出てきた女性、この二人の上の階に住む音楽家を目指す青年の3人が繰り広げるラブコメです。
凝ったひねりもないし、ひたすら3人がドタバタしてるだけなんだけど、本当に楽しくて、観る人に幸せを与えてくれる映画でした。
若い3人の躍動感がすばらしいのです。明日どうなるかもわからない状態なのにみんな一生懸命に生きていて、うまくいかないことがあっても「いつか必ずこの地で花を咲かせる!」と希望に燃えています。
上海の街も人でごった返して活気があり、泥棒・スリもいるし、セクハラ親父や嫌な人もいるけれど、橋の下で暮らしている浮浪者のおじさんを始め、情に厚い人たちが若者を温かく包み込んでくれます。
次から次にテンポよく進行するシーンはお定まりのギャグ満載で、古さゆえに逆に新鮮味を感じて思わず笑ってしまいました。

主役のシルヴィア・チャンは当時31歳。年齢を重ねた今も魅力的な方ですが、若い時も色っぽくて輝くような美しさ。「君のいた永遠」「20.30.40の恋」など彼女が監督した映画が大好きなので、制作側の立場でもどんどんいい作品を世に送り出してほしいです。(彼女がプロデュースした許光漢出演の「他年她日」も早く観たいな~。^^)

共演のサリー・イップもはち切れんばかりの若さと明るさでとてもチャーミング。一文無しから運だけで大富豪へ上り詰め、そして今度は自分が田舎から出てきたばかりの子をサポートして…まさに上海ドリームを体現してました。

二人の女性から好かれる好青年を演じたケニー・ビーは香港でミュージシャンとしても活躍した人だそうです。
香港の薬師丸ひろ子と言われたロレッタ・リーもクラブの下働きの少女役で出演しています。

会場は年配の観客が多かったのですが、私の隣に座っていた若い女性は、どこか具合でも悪いんじゃないかと心配になるほど、映画が始まるとすぐ寝て最後まで私に寄りかかって寝てました。若い人に40年前の映画のおもしろさが伝わらなかったのはしょうがないですが、こんなにいい映画を観る貴重な機会を逃したことさえ彼女は気がついていないのかと思うと、なんだかもったいない気がしました。せっかく観に来たんだから見るだけでも見ろよと言いたかったです。
これをジェネレーションギャップと言うのか? いや、性格の違いか。^^;
人に価値観を押し付けちゃダメですね。



by choyon | 2025-12-06 13:25 |  台湾・中国映画(鑑賞順)許光漢除く | Comments(0)

推しは周杰倫、五月天の阿信。新たな推しは許光漢!(推しはたくさんいた方がいい。^^)すべてネタバレあり。独断と偏見に満ちた自己満ブログです。


by choyon
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31