2025年 11月 03日
ダブル・ハピネス

私は途中から号泣・・・。文字通り「笑いあり涙あり」のハートウォーミングな映画です。
【簡単なあらすじ】~「2025東京国際映画祭」公式HPより転記
5つ星ホテルで料理長を務めるティム・カオは、香港出身の婚約者デイジー・ウーとの結婚を控えている。しかし、ティムの離婚した両親は式で同席することを拒み、それぞれが自分のために結婚式を挙げるよう主張する。しかも風水師が両方の式に同じ縁起の良い日を選んだため、事態はさらに複雑に。ティムたちは両親に知られることなく、同じホテルで同時にふたつの結婚式を執り行わなければならない。
監督・脚本は「孤味(邦題 弱くて強い女たち)」の許承傑監督です。
「孤味」もいい映画でした。この監督は観客が何を求めているかツボをよくわかってらっしゃる!
舞台は台北の圓山大飯店で、私は泊まったことがないのですが、赤い絨毯が敷き詰められた絢爛豪華な内装の高級ホテル。劉冠廷はこのホテルのチーフシェフです。そして自分の勤務先で結婚式を挙げようとしているのですが、彼の両親は彼が幼い頃に離婚していて、今でもとても仲が悪いのです。
父は新婦の親族を香港から招き 盛大な式を挙げたいと考えているけれど、離婚した母親の出席は断固拒否しています。母親は仕事が成功し 本も出している有名人で、台湾の経済界の錚々たる人物を招いて、自分主導で息子の結婚を披露したいと考えています。
結局、10階を父親会場、12階を母親会場にして、双方に内緒で同時に式を行うことに!
新婦役が香港で活躍する余香疑というきれいな女優さんで、多分私は初めて見る方でした。
新婦のお父さん役が、チャウ・シンチー映画ではお馴染みの田啟文!台湾の作品に出るのは初めてだそうですが、この義父の人柄が味わい深くて最高でした。
香港の人だから、占いにこだわってるんです。お日柄が大事でどうしてもこの日じゃないとダメ。でもお義父さんが温かくていい人だから、しっちゃかめっちゃかになりながらもこの複雑な状況がなんとかなったんだろうと思います。娘婿の想いも受け止めてくれて、娘に対する深い愛を感じさせてくれました。
新郎の父が庹宗華、新郎の母が楊貴媚。このベテラン二人の演技対決も見ものです。
その父母の若い時を演じるのが李國毅と劉品言!
若い父母の葛藤と愛憎に巻き込まれる少年時代の劉冠廷の姿に泣けました。
大人になった今でも彼の目には 悲しくて震えている少年時代の自分が見えるんです。TT
この映画に限らず、過去の自分に寄添って声をかけてあげるというシーンが、私にとっては一番泣けるシチュエーション。自分でもなぜかわからないのですが、こういう場面が出てくるといつも涙が止まらなくなってしまいます。
新郎の祖母役は陳淑芳さん、親戚は于子育、楊麗音などいつもの騒々しいメンバーで大笑いさせてくれます。
意外なところでは、結婚コーディネーターの役が台湾の人気歌手9m88。「華燈初上」の2話にもチラッと出てましたが、こんなに重要な役でガッツリと芝居をしているのは初めて見ました。
新郎介添人は蔡凡熙、大物来賓役で陳以文まで登場します。招待客にYELLOW(黄宣)などの姿も。
台湾と香港の独特な文化を窺い知ることができるし、言葉も中国語、広東語、台湾語が飛び交い、混沌とした中にも言語の違いを超えた 人の情を感じます。
満足度が高いという意味では、私の今年No.1の映画として「ダブル・ハピネス」を推したいと思います。
チラッとですが吉岡里帆も出演していますので、日本で一般公開になったらぜひご覧くださいね。
by choyon
| 2025-11-03 12:47
| 台湾・中国映画(鑑賞順)許光漢除く
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