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ハンサム・ガイズ

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韓国映画からは卒業するようなことを書いたばかりですが、「なんでもかんでも観なければならない」という義務感からの卒業であって、これは「なんでもかんでも」に当たりません。^^;
ホラーコメディで、しかも主演がイ・ソンミンとイ・ヒジュンですからね。韓国映画ファンなら「観たい!」と誰もが思うでしょう。
調べたら「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」という2011年のカナダ×アメリカ映画のリメイクなんですね。

最近 日本で公開される韓国映画はリメイク作品が多いですね。新しいアイデアを捻り出すことは大変なことなんだと思います。
この「タッカーとデイル」は日本でも大人気だったようで、原作映画の出来がいいと、比較してリメイク作品を貶(けな)す人もたくさんいます。
私もアマプラでこの原作映画を観てきましたが、みなさんが「いい映画だ」とおっしゃる気持ちはよくわかりました。
スプラッタ・ホラーのようで、コメディでもあり、ほのぼの系ハートウォーミング作品とも言える不思議な味わいのある映画でした。いい映画だからこそリメイクしたくなります。

ただし「ハンサム・ガイズ」は、設定と、若者を襲う各種悲劇を引き継いだだけで、別物として観てもいいんじゃないかと思いました。後半は「タッカーとデイル」には登場しない悪魔祓いの映画になってしまっていて、このハチャメチャさはまさに韓国映画的だと言えます。
そして、韓国を代表する個性派俳優が次々と登場!これがファンにはたまらない魅力があり、観に行った甲斐がありました。
コメディの定番とも言える仕掛けが要所要所にあって、久々に映画館で笑いが止まらなくなりました。


ネタバレあり

いつもお互いの容姿を褒め合っているジェピルとサングは、森の奥にある一軒家を購入しようと田舎から出てきます。
二人はハンサムのつもりでも、その顔を見ただけで誰もが「殺されるんじゃないか」と逃げ出すほど、顏が怖い。。。
来る途中に立ち寄ったショッピングセンターで、別荘へ向かう若者グループと遭遇し「殺人鬼じゃないか?」と誤解されてしまいます。そしてパトロール中だった警官にも「やばい奴らが引っ越してきた」とマークされます。
でも、見かけと違って、心優しい二人なのでした。
近くの湖で溺れている女子大生を救って家で介抱していただけなのに、彼女が誘拐されて殺されると思い込んだ若者グループが、彼女を救うために彼らの家へやってきます。彼らを殺すための凶器を手にして・・・。


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ジェピルを演じるイ・ソンミンの顔がほんとに怖い!^^;
一流の役者は、顔まで変えることができると聞くけれど、こんな顔のイ・ソンミンは初めて見ました。これじゃ殺人鬼に間違えられても仕方ありません。
人はいつだって、そうやって本質を見ずに見かけだけで人を判断してるんですね。

イ・ヒジュンが演じるサングもお人よしの心暖かい人物なのに、人見知りの性格もあって、人からは精神的に問題のある不気味な人と思われてしまいます。
原作映画のデイル(太っちょ)のように身体的特徴がはっきりしていないので、その分、サングのキャラの方が演じるのが難しい気がしました。ただ、イ・ヒジュンって身長181cmだからそれほど背が高いわけではないのに、撮り方なのか大男に見えます。

彼は、自分のことを理解してくれる美しい女性と出会っても、「彼女とラブラブになりたい」というような願望は持っていません。彼が欲しかったのは「友達」。楽しく会話をしながら食事をして一緒に遊べるような人を求めていただけです。

サングと女性が仲良くなることに嫉妬するジェピル。これも自分だけが仲間外れになっているような寂しさがあったからです。
3人で遊びたかったのね。2人は本当に子どものように純粋なんです。

それなのに、彼らを殺人鬼だと誤解した若者たちは、やられる前に彼らを殺そうと次から次に襲ってきます。
ああ、でも、彼らにそんなつもりはないのに、不幸が若者たちを襲うのです。笑
けっこう残酷なシーンのはずなのに、それがおかしくて。(これはホラーコメディです。^^;)


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彼らを逮捕しに来る地元警察の二人組を演じるのが、パク・ジファンとイ・ギュヒョン。
「あれは犯罪者の顔だ。あの人相の悪さは指名手配犯のモンタージュ写真によくある顏だ」と興奮するジファン所長の顔をじっと見つめるギュヒョン。
「なんで俺を見てる?」「あ、いえなんでも・・・」と言葉を濁すギュヒョン警部!
怖いのよ、ジファンの顔が!「おまえこそ」って誰もが思います。笑

この所長を演じたパク・ジファンが大活躍!彼のゾンビ演技がモロにツボで、画面にカクカクの動きが映るだけで、笑いが止まらなくなりました。コメディセンスが抜群!うまい俳優は何をやってもうまいんです。


(↓)そして、若者グループになぜこの人がいるのか!^^;
カン・ギドゥンが出てきただけで、ただの先輩役では終わらないのが読めます。ちょっと卑屈な感じの演技に定評がある俳優で、期待通りの存在感でした。

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(↓)そしてもう1人、意外な人物が!
回想シーンの悪魔祓いの儀式の時、悪魔が投げた十字架が頭に刺さって死ぬ人がいるんです。それがイム・ウォニ!
韓国コメディ界の大御所スターなので、これはきっと悪霊となって蘇ったりするだろうと確信しました。ところが彼はただ死んで終わり。なぜあんなチョイ役で出てたのか…。^^;(せっかく登場したから写真を貼っておきます)

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後半は、黒ヤギの悪霊・バフォメットの登場で、憑依したり、ゾンビになったり、ドタンバタンの大騒ぎになります。
悪いのは憑依した悪霊。憑依された人間が悪いわけではない…。そう、誰も悪くありません。これは「呪い」だからね。
悪霊の正体を知る神父役はウ・ヒョンです。(↓)

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この最高のメンバーが適材適所で大活躍するので、うれしくてたまりませんでした。
こういうちょっとクセのある演技をする俳優が大好きです。日本の俳優だと誰に当たるんだろう。。。
古田新太や阿部サダヲ、女性だと片桐はいり、市川実日子・・・若手では磯村勇斗なんかが好きかな。
でも韓国の俳優の方により強い思い入れがあるのは、20年以上韓国映画ばかりを見続けてきたからです。

今は身の回りを整理して少しずつ思い出を手放そうとしていますが、心に残って消えないものもあります。
これからの自分を支えてくれるのは、そういう長年好きだったものたちなのでしょう。
心に染みついた記憶は褪せることなく、いつだって私を楽しませてくれます。


by choyon | 2025-10-11 16:19 |  韓国映画(鑑賞順) | Comments(0)

推しは周杰倫、五月天の阿信。新たな推しは許光漢!(推しはたくさんいた方がいい。^^)すべてネタバレあり。独断と偏見に満ちた自己満ブログです。


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