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クローゼット

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テレビを買い替えたらいきなり画面がきれいになり、今まで観ていた画質との差に驚いています。
NetflixやPrimeVideoで配信されている映画があまりにもきれいすぎて、逆に、小さなスタジオのセットで撮影されてるような安っぽさを感じます。光が差す様は感動的な美しさなんですが、背景がCGだったりすると切り取られた人物の輪郭の線までくっきり見えて興冷めしてしまいます。美しければいいというものではないんですね。
昔の人が白黒映画を懐かしく思うのと同じ感覚かな? 前のテレビの映像の方が「味」がありました。
今は視覚と脳が混乱しているけれど、このくっきり映像に自分もだんだん慣れていくのでしょう。もう元には戻れないから慣れていくしかありません。

ということでNetflixの配信で気になっていた「クローゼット」(2020)を観ました。
ハ・ジョンウとオカルトミステリー映画って一番似合わなさそうな気がします。何の役でもできる役者だけれど、すごく現実派に見えるし、演じるのもそういう役柄が多いです。
そういえば、彼の薬物事件は少し話題になっただけで普通に仕事してますよね。お咎め有り無しの基準ってどこなのかな~と思いながらも、元々クリーンなイメージで売ってる人ではないし、対処の仕方に抜かりがなかったんだろうと想像します。そして事件が問題にならないほど俳優として魅力があるということなのでしょう。今の韓国映画界にとってはなくてはならない人ですからね。

さっきも書いたように、新しいTVのせいかも知れませんが、出だしは とんだB級映画に見えてしまいました。
何でハ・ジョンウはこんな映画に出てるの?と思うほど、作りが安っぽい感じがして・・・。
ところが。。。

ネタバレあり


交通事故により妻を失い、トラウマに苦しむサンウォン(ハ・ジョンウ)は、心を閉ざしてしまった一人娘との関係を修復すべく郊外の屋敷へと引っ越す。新居を気に入った娘は徐々に明るさを取り戻すが、サンウォンは夜な夜な子ども部屋のクローゼットの中から聞こえてくる奇妙な声に悩まされるようになる。そんなある日、娘が忽然と姿を消した。。。。(「公式HP」より)

大好きなイギリスの児童文学「ナルニア国ものがたり」を彷彿とさせます。
疎開先の古い屋敷にあったクローゼットでかくれんぼをしていたら、その奥に限りなく広がる別世界があることに気づき、兄弟4人でその世界に足を踏み入れ大冒険をするという話です。
クローゼットというのは、現実世界から神秘的な別世界へと抜けられる不思議な通路のようなイメージがあるのでしょう。
通り抜けた先が妖精たちの住む国だったらファンタジーで、悪鬼の住む恐ろしい異界だったらホラーですね。^^;



クローゼットが怪しいということはお父さんにもわかってるけど、娘がクローゼットに呑み込まれたなんて本気で信じてはいません。ビラを配って必死に娘を探し回りますがどうしても見つからず、テレビに出て情報提供をお願いすると、怪しいのはあの父親だと言われてしまいます。

そんな時、ある1人の男が屋敷にやってきます。
インチキくさい機械で電磁波の異常を調べ、娘さんはクローゼットの奥にある異界に囚われていて自分なら救うことができると言い出します。
このいきなりの来訪者を演じるのが、キム・ナムギル!! 
私はキム・ナムギルが出ていることを全く知らずに見ていたので、まさかの登場にびっくりしました!韓国のトップスターが二人も出てるなんて・・・。
そして、キム・ナムギルが加わることで映画が断然おもしろくなります。
ほんとに不思議な俳優で、顏もスタイルもいいし、ニヒルな渋い役も、陰のある役も似合うのに、どこかユーモラスな雰囲気が漂います。
クローゼットに潜む悪鬼に祈祷師だった母の命を奪われた過去があり、クローゼットの秘密を知ってるようです。
沈黙が嫌いで一人でずっとしゃべっていて、この映画のコンセプトに全然合ってない動きをするのですが、これがおもしろい!!
恐い映画かと思いきや、キム・ナムギルの登場で恐(こわ)面白い映画に変わります。^^

キ:死者の世界で生きられるのは49日。
 「神と共に」という映画で簡単に説明されてたけど・・・見てない?
ハ:見てない。。。(못봤어と言っていて、「見ることができなかった」という意味。「神と共に」主役がハ・ジョンウですから。笑)
キ:え?あれ見てないなんて・・・つまんない人だな~。

ゲラゲラ笑ってしまいました。ハ・ジョンウだけだとこのおかしさは出せないんです。キム・ナムギル、ほんといい味を出しますよね~。

だけど、ここからハ・ジョンウも魅せてくれます!
娘を救うために自らクローゼットの世界に入ると言うのです。
これはハ・ジョンウならでは!の展開。ハ・ジョンウにならそれができる!!笑 
彼の持ち味が最大限に生かされていて、恐いというより安心して見ていられます。^^;

しかも!サプライズゲストで、もう一人トップスターが出てきます!その製作費どっから出たの?^^;
彼にこんなことまでやらせるの?と思いましたが、いつものように全力で芝居に取り組んでくれています。
3者3様の活躍で、この出演者の顔ぶれだけでも、見る価値がある映画だと思いました。


クローゼットの奥に拡がる異界に隠された秘密はとても悲しいものでした。
「愛されているかどうか、子どもは本能でわかる」
恐(こわ)面白さと共に、社会への問題提起もしっかりとなされていました。

監督は誰か調べたら、キム・グァンビンというこの映画が長編映画監督第1作目の監督でした。今まで短編映画を何本か撮っていらっしゃるみたいですが、2005年の映画「許されざるもの」では音声録音を担当していたそうです。
この「許されざるもの」という映画は若きハ・ジョンウが主演していて、なかなかの傑作です。さらに調べるとこの「クローゼット」はハ・ジョンウも制作者(PD)の一員なんですね。まだ彼が売れる前からの縁が続いていて実現した映画製作&スターの競演だったのかもしれません。
「その製作費どっから出たの?」などと失礼なことを言ってすみませんでした。^^;




by choyon | 2023-12-23 10:52 |  韓国映画(鑑賞順) | Comments(0)

推しは周杰倫、五月天の阿信。新たな推しは許光漢!(推しはたくさんいた方がいい。^^)すべてネタバレあり。独断と偏見に満ちた自己満ブログです。


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