2010年 04月 11日
きみに微笑む雨
ホ・ジノ監督5作目は、絵に描いたような美男美女カップルの恋愛映画。この女優はほんとにきれいです。
高圓圓という中国の女優さん。ショートヘアがすごくすてき!
今までのホ・ジノ監督映画のような深さはないけれど、画面が美しく、何度見ても飽きません。
「記憶」というのがこの映画のキーワードになってると思います。
アメリカ留学時代にお互いに惹かれあいながらも、誤解も重なって結ばれることなく別れた二人が、歳月経ってから、中国で再び出会います。
お互いに思い出話に花が咲くのですが、どうも二人の記憶はすれ違ってばかり。
「記憶」というのはすごく曖昧なものです。
映画の中に「人はすべてのことを心にためておくことはできない」というセリフがあったけど、何を記憶し、何を忘れ去るのかは、無意識のうちに自分の心が判断しているのかなと思います。
彼女は記憶力が悪いのではなくて、前を向いて歩くために、過去を忘れるタイプの女性なんだと思います。でも、それは忘れ去ったのではなくて、忘れたと思い込もうとしてるだけ。実は心の中で深い傷として残っていきます。
彼女の明るさ・強さは「記憶」を封じ込めることで保たれているような気がします。
個人の記憶とは別に、大勢の人が忘れることができない悲惨な出来事が存在します。
決して忘れてはいけない記憶であっても、それは時と共に忘れ去られる運命にあります。
人はその場にとどまることは決してできません。時間の流れは人をどんどん前に押し進めて行きます。
映画は、そのような、人の記憶に残る出来事と彼女の忘れられない記憶を重ねて描きます。
男は女に翻弄されているようにも見えます。
彼女が心に封じ込めたものがなかなか姿を現さないので、男は女の悲しみを見つけ出すことができません。彼には明るい未来が見えていたけれど、彼女が実は過去のある時点に留まったままだということに気づけなかったのです。
それを知ったとき、彼は彼女に「希望」をプレゼントします。
ここで、映画のタイトルにもなった主題・・・。
「好雨知時節」 好い雨は降るべき時節を心得て降る。
彼が彼女に与えた「希望」は、もっと前でも後でもだめだということです。
今この時だからこそ、彼と彼女が再び出会ったことが意味を成すということなんだと思います。
人の縁というのは、時期をはずすことなく訪れるものなんですよ、きっと。
まさに、ホ・ジノワールド全開という感じですね。^^
by choyon
| 2010-04-11 17:58
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