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すいか(日テレドラマ2003年)

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つまんない韓国映画を観た後に、こんな素敵な日本のドラマを見ちゃうと「ああ、やっぱり日本の風情はたまらんなー」としみじみ思いました。

2005年の名作「野ブタ。をプロデュース」の脚本を書いた木皿 泉が、2003年に初の連続テレビドラマに挑んだのがこの「すいか」。
「野ブタ。」は、今でも時々DVDを取り出して観てます。何度観ても好きです、「野ブタ。」
この「すいか」を観たときに感じる独特の世界観は「野ブタ。」と一緒。
一話オムニバス形式のスタイルもこの頃にはすでに定着してたんですね。
人気スターの起用で大ヒットした「野ブタ。」とは違い、「すいか」は視聴率が振るわず12話の予定が10話に短縮されたそうです。
完成度の高さを比べると「野ブタ。」の方がちょっと上かな・・・?
でも、ドラマ全体に流れてる空気にものすごく癒されます。生きてるすべての人を応援してるドラマだと感じます。

脚本の木皿 泉は、一体どんな人なんだろうと調べたら、
50代の夫婦が共同執筆してるそうです。ちょっと驚きました。
年配者らしい説教くささが、逆に新鮮なんでしょうね。
笑いのセンスがあるし、構成もうまいし、若いときに同じように苦しんだ経験を持つ人にはたまらないドラマを書く脚本家です。

世田谷の三軒茶屋にある「ハピネス三茶」という賄いつき下宿屋。
40年間そこに住み続けている大学教授(浅丘ルリ子)、双子の姉の死を乗り越えられないエロ漫画家(ともさかりえ)、幼い頃母に捨てられた過去を持ち、スリランカへ行ってしまった父親の代わりに「三茶」のオーナーとして奮闘するゆかちゃん( 市川実日子)。
そしてそこにやって来たのが、信用金庫勤続16年、子離れのできない母親に縛られて生きてるマジメ人間、基子34歳(小林聡美)。

3億円を横領して逃亡してしまった基子の同僚・馬場ちゃん(小泉今日子)の生き方を対比させながら、自分の殻を破ろうと努力する基子の姿を通して、生きていくことの苦しさや喜びを伝えてくれます。

毎回、あまりにも素敵な言葉がたくさん出てくるので、人によってハマる場所は違ってくると思います。
自立して生きること・すべてのものには終わりがある・人は変われる等々、自分の胸にグッとくるテーマや言葉を探してください。

ほんとのことを言うと、ちょっと甘いかな・・・と思う部分はあるんだけど・・・。

基子が会社でも「一人暮らしを始めた」とふれ回ってるみたいだけど、あれは「一人暮らし」じゃないですね。
「家族」のしがらみを絶ちたいけれど一人になる勇気がなくて、気の合う他人と「擬似家族」を持った、と見るべき。
孤独の寂しさというのは、あんなもんじゃありません。
自分で自分の飯の支度もしないで「一人暮らし」なんて言葉を使っちゃダメだと思う。

それから、登場人物がなんで死んだ人に引きずられて生きてるのか、そのあたりがイマイチよくわからなかったです。
お盆に亡くなった人たちが帰ってきて、「忘れていいんだよ」と告げにくるシーンを薦めるべきかどうか・・・、ちょっと迷うところ。
「生きることは変わっていくこと」というテーマがあり、「死」がその対比として「変わらない」世界として描かれてるのかなという気がしますが、こんな描き方で納得してもらえるかな・・・?(誰に?ってもちろん今これを読んでる人・・^^;)

以上、ちょっと甘いかなと感じたところです。

あと、木星は地味だけど、地球にすい星が激突しないように、地球を守ってくれてるという話は真偽のほどを専門家に伺ってみたいところ。


私は断然、「教授」が好きでした。
浅丘ルリ子って久しぶりに見たけど今でもきれいなんですね。
私、石坂浩二と結婚してからTVに出なくなってたので、今頃すごいおばさんになっててとてもTVに出れなくなったんだろうと勝手に思ってました。ほんとにすみません。今でもきれいでした。^^;
この凛とした女性は、退職してからも、新しい自分の道を探すために再び旅立つんです。
その颯爽とした後姿がすばらしい!! ちょっと石につまづいてこけそうになりながら、「あら、前途多難かしら」なんてつぶやきながら表情に少しの迷いもない!素敵すぎる~~~。^^
あの後姿を何度も見たくて、DVDーBOXを注文しちゃいました。

訂正:教授「花道でよろめいてちゃダメよね。しっかりと歩いて行かなくっちゃ」でした。私の書いたセリフの方が良くない?^^;

前に進むためには「帰っていく場所」を持つことが大事だということもメッセージの中に入ってると思います。それがほんとの「家」じゃなくても、自分を信じて待ってくれてる人がいれば、自分にとっての「家」になるんだと・・・。

で、自分が「ハピネス三茶」に住みたいかと言ったら、私はダメだわ。^^;
こういう人間関係が作れたらいいな・・とは思うけど、私には無理です。
もうあんまり人と親しくなりたくないし。
ドラマのタイトル「すいか」ってどういう意味だと思います?
「ハピネス三茶」ではスイカを丸ごと買うんです。
どういう形のスイカを買うかで、なんとなくその人の生活が見えちゃうんでしょうね。
別に冷蔵庫の大きさを言ってるんじゃなくて・・・。^^;
スイカの8切を買っちゃう人に、丸ごとのスイカを買う喜びを味わわせてくれるけど、結局買うのは8切だ。
そんな感じでしょうか・・・・。
Commented by banhi at 2009-05-31 20:58
そうか。
よし! わたしも観るぞ。 ^^

野ブタ  わたしも今でも観てます。
先日は清志郎さんのとき、取り出して観ました。
涙があふれました・・・
Commented by banhi at 2009-05-31 22:44
>前に進むためには「帰っていく場所」を持つことが大事だということもメッセージの中に入ってると思います。

わたしは、こういうテーマをいくつかのドラマや映画、はてはアニメの中にも見出しすことがあります。
思い出すシーンがありませんか?
わたし達が観た映画の中に・・・
たぶん、このドラマでのテーマというかメッセージとは、違うニュアンスの事柄だけど、
その重みは、同じように大事なこととして感じられたんです、わたしには。

「帰る場所」っていうのは、もともとあるものなんだろうか。
それとも、自分の生きザマの中で、作られるものなんだろうか。
「帰る場所」「帰っていく場所」「帰れる場所」・・・
わたしが帰る場所は、どこなんだろうか。
それは、あるんだろうか。
物理的なものじゃないものね、帰る場所って・・・
Commented by choyon at 2009-06-06 03:12
「帰っていく場所」か・・・。
たとえば、あの松の木の下とか?
前に進んでいるという実感が持てなくて、なかなか帰ることができなかったですけどね。
おじいさんの話を聞いて、私の帰る場所はここしかないとはっきりわかったんじゃないでしょうか。

心の支えになるものがあれば、すなわちそれが帰る場所なんだと思います。

by choyon | 2009-05-24 16:56 | ★日本ドラマ | Comments(3)

推しは周杰倫、五月天の阿信。新たな推しは許光漢!(推しはたくさんいた方がいい。^^)すべてネタバレあり。独断と偏見に満ちた自己満ブログです。


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